私たち、食中毒になってしまいました。
長女が私の母と京都旅行に行っている間、
長女の友達ぴおんちゃんは、一人でも我が家にごはんを食べに来ていました。
ぴおんちゃんに仕事の帰り、近所の無人の八百屋さんで野菜を買って来てとお願いしていて、
お見せから電話をくれたので話しながら選んでいました。
「モロッコインゲンっていう大きいインゲンがあるよ」
私は知らない食材にはあまり手を出さないので
「んー、それはいいや」
と言ったのですが、
わんちゃんを連れた買い物中の知らないおばさまが
「これ、すごくおいしいよ~、茹でてゴマ醤油で和えるだけよ」
と言われるのが聞こえて、
それなら簡単で出来そうだなと買ってきてもらうことに。
ぴおんちゃんが来て、お野菜を見てみると
モロッコインゲンというのは、巨大なインゲンでした。
平たいけれど太さは2~3センチ、
長さは30センチ程でしょうか。
何かを茹でるといえばいつでも片手鍋の私。
お湯が沸騰して入れる段階になって
鍋の直径とモロッコインゲンの長さが合わないことに気づいた。
絶対に入らない。
でも、自他共に認めるスーパー面倒くさがりの私。
そこから鍋を替えるなんて絶対にイヤだ。
どうにか無理やり折り曲げて入れ込みました。
箸で抑えたりしてなんとか鎮める。
もういいかなと
斜め切りにしていくと、
なんだか感触がおかしいところがある。
まだ生だったかなと、
切ってからお皿に入れラップをして
3分程レンジでチン。
ジュージューなっていたので大丈夫だろうと判断し
ゴマ醤油で和えました。
ちょっと硬いところもあったけど、
ちゃんと茹でられているところはシャキシャキですごくおいしかった。
その日の献立は
もち麦ごはん
鶏モモ肉のにんにく醤油
大根とネギのお味噌汁
モロッコインゲン
でした。
夜中の1時、目が覚めて、
ちょっと胃が変。
あれ?なんか、もしかして…
キッチンに行くと
突然嘔吐した。
え?何?私、どうして吐いたの?
まだ胃は気持ち悪いけど、とりあえず寝る。
夜中の3時、
隣で寝ている次女が
「お腹痛い…」と目を覚ました。
これは、きっと
急いでボウルを取って来て、
次女、ボウルに嘔吐。
明らかにおかしい。
寝ている夫に
私たち二人吐いたことを話すが、夫は今のところ大丈夫らしい。
二人吐いたので、
同じものを食べたぴおんちゃんにも伝えなくては。
夜中の1時に私、3時に次女が嘔吐したことをメッセージ。
寝ているようで返信はなかった
無事を願ったが朝から返事がきて
ぴおんちゃんも1時に嘔吐したとのこと。
全てこの日の夕方に調理したものばかりでした。。
疑うとしたら
冷凍していた鶏肉が悪くなっていた
または
モロッコインゲン
朝起きる時間になり、次女はまだ腹痛があると言うので学校は休ませることにした。
私もまだ胃がおかしいので
次女が起きたら二人で病院に行こうと思っていました。
しかし、
たっぷり寝て下痢が出たという次女は完全復活。
気分すっきりで食欲もあり、
「病院には行かなくていい」と言います。
様子をみるに、確かに病院には行かなくても良さそうです。
そうか。
食事で何かに当たったということではあるが、
朝から胃が痛いかな程度で軽く済んだ夫は仕事に行き、
夜中に嘔吐したぴおんちゃんも仕事に行き、
次女はすっかり回復。
病院は、いっか。
でも、料理した者としてはどれがいけなかったか気になります。
もち麦ごはんとお味噌汁が原因とは思えない。
鶏肉は間違いなくおいしかったとみんな言う。
ということは、
まさかとは思いながら
モロッコインゲン 嘔吐
と検索してみる。
すぐに出てきました~。
生のままや加熱不足のインゲン豆を摂取すると、数時間以内にひどい吐き気・嘔吐を呈した後、下痢・腹痛などの症状を発症する。
しかし重篤化することはなく、患者のほとんどは発症から数時間後に回復する。
これはインゲン豆に含まれるレクチンという物質が原因。
レクチンは過熱によって無毒化されるが、生や加熱不足だと中毒を起こす。
2006年にテレビ番組で白いんげん豆にダイエット効果があると包装されたらしく、
その時インゲンマメの加熱不足による食中毒が多数報告され問題になったようです。
病院には行きませんでしたが、
原因がはっきりわかって安心しました。
初めて使う野菜だったのに調べずに調理したこと、
でっかいインゲンを小さい鍋で雑に茹でてしまったこと、
反省しています。
それにしても、
野菜で中毒になるなんて思ってもみませんでした。
誰に話しても、
「えっ、インゲンで食中毒?」という反応です。
モロッコインゲン、
きっとちゃんと茹でたらめっちゃ私好みのおいしい豆なのに。
食中毒を引き起こしてしまい、なんだかこわくてもう買えません。
みなさんも気を付けてくださいね~。