気持ちの問題なの?

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毎年5月はMRI検査を二つ受けます。
脳と脊髄です。

私の病気は全身の血管に瘤ができるというもので、
定期的にいくつもの検査を受けています。

大学病院の受診している科は…
脳神経外科
画像診断科
泌尿器科
婦人科
消化器外科
代謝内科

腹部のCT検査も、半年ごとに受けています。
その結果次第で入院や手術という話になるので、まあ定期的にちょっとしたドキドキを味わっております。

多くの人はこんなに検査を受ける人生ではないと思います。

例えば同じ視覚障害者の夫は、
歯医者の定期健診と鼻炎で耳鼻科に行く以外、特に通院はありません。
毎年職場からの健康診断があるくらいです。
おかげさまで娘たちも、未だCT検査もMRI検査も受けたことがありません。
健康で、ありがたいことです。

みんなはこんなに検査を受けてはいないのかと考えると、
子供の頃から当たり前にやってきた私は
やはり普通の身体ではないのかなと少し遠くを見つめてしまいます。

しかし、私は元気です。

さて詳しい理由はわかりませんが、
部位によってMRI検査とCT検査に分かれています。

高校生の時、脳にできた腫瘍の放射線治療を2度受けました。

16歳の時はそのガンマナイフという放射線治療の機械が日本に2カ所だけで、
静岡と神戸と言われました。

まだ保険適応でもなかっただろうその治療を受けに
両親と神戸に行きました。

2年後、18歳の時は
その機械が福岡まできているとのことで、九州で治療を受けることができました。

ちなみに更に2年後くらいには、私が住んでいる県にもその機械が入ったと聞きました。

ヘルメットを頭に固定するのに
頭蓋骨に麻酔なしで直接鍼というか釘というかを4カ所差し込まれ…
それはそれはもんげぇ痛いです。

それからの30年程は
脳に治療するほど大きな腫瘍はなく
大人しくしてくれています。

毎年受けている
身体に害はないと言われているMRI検査ですが、
造影剤を使っての検査
二日連続で受けるのはちょっと辛い。
ここ数年は一週間ずらして予約を入れてもらっています。

先日受けた検査の時、
事前に入れられた造影剤用の点滴の針が微妙に痛くて、

私の血管は取りやすいのでこれまで失敗されたことももれたりしたこともないのですが、
でも検査室に入ってからも左腕の針がずっと地味に痛い。

造影剤を入れられる前には声掛けがあるので、このままで本当にいいのか聞いてみようと思っていました。

MRI検査はすさまじい音が鳴ります。
工事現場のような騒音です。

でも子供の頃からその音は心地よく、嫌いではありません。
ぐっすり眠れたりします。

検査室に人の出入りを感じ、
これから造影剤かな、針のこと言わなくちゃ
と構えると

「検査終わりましたよ~」

え?造影剤は?もう入りました?

「はい、もう終わりましたよ」

いつもCTでもMRIでも造影剤で気分が悪くなる私。
特にCTの時がひどいのですが、数年前からMRIでもかなり気持ち悪くなっていました。

呼び出しボタンは押しませんが、吐き気を我慢します。
あまりにも毎回なので、先日アレルギーカードを渡されたほどです。

なのに、造影剤、入れられることがわからなければ、何も感じなかった…?
信じられなーい。

MRI検査は音がうるさいため
その対策として、
耳栓
プラス
ヘッドホン
プラス
ヘッドホンから音楽

おまけに
3月頃から聴力が落ちている私。

何重にも耳を塞がれ
「造影剤入りまーす」
の声が私には届かなかったようです。

その結果、
気分が悪くならずに検査が終わった。

気持ちの問題だったのか?
次から、どんな気持ちで検査台に横になったらいいんだろう。

目も見えない、耳も聴こえない、
ヘレンケラーとして
静かに横になろう。

いや、
私には「造影剤入りまーす」とは言わないでください
ってお願いするといいのかも。

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